店長像とは・・・


前回のブログで、店長像が変わってきていると書きましたが、
その件で数名のクライアントから

「あれはどういうことですか? 先に教えてくださいよ」と
聞かれました

私のブログを見てくれている方がイメージしていた以上に
いらっしゃることに多少の驚きと、心からの感謝を感じております


さて、本題の昨今の店長像の問題点とは・・・


毎回の定例会で、彼の言動の中でいくつも新しい問題点が表面化します



その中で、現行メニューの商品内容と売価について、
お客様の反応とキッチンオペレーションをポイントに
ヒヤリングしておりました

各メニューごとの評判と価格と商品バリューのバランス、
調理方法と作業手順と仕込みの状況
月間の出数と原価などを確認したいたところ、
急に黙り込んで反応しなくなりました


特に、価格見直しを検討していたときに反応しなくなりました


なぜ質問に答えないのか、何が理解できないのか聞いてみたところ


「自分には決済権がない ヤレって言われれば案でもやりますよ!
 自分にばかり聞かないでくださいよ

 そんなに聞くんなら自分で店に入ればいじゃないですか?
 自分はただの店長ですから!」


急に何を言い出したのかと、社長と二人で顔を見合わせていると社長が


「俺達は店に入っているわけじゃないので、お客の反応が分からない
 何回もレシピを出してくれと言っても、まともにレシピも出ない
 しょうがないから、今こうして一つずつ確認作業をしているんだろう
 何をいらついてんだよ」


怒鳴ってしまいました


間違いなく本音でしょう

そこで、
店長はただの店長であると、決済権を持っているわけでもなく
ただ雇われているだけなんだと
決められたことはヤリますが、決めることは経営陣が決めてくれと、

要するに店長の主張はそういう事なのかと問いただしたところ


「ちょっと違いますけれど 要するにヤルことはヤリます
 でも、何もかも聞かれると自分だって全部わかる訳はないし
 だいたい、レシピは会社の物ではなく個人のもので、
 口頭で伝えていく物です どこでもそうですから」


店を任されている店長としての職責とあなた個人のアイデンティティは
どうなるのかを聞いたところ、

驚くべき質問が返ってきました




「じゃ 店長の責任ってなんですか? 答えてみてくださいよ!」



彼との会議ではあきれることが多いのですが、
この対応は群を抜いて酷いなと思い、

店長の責任はねと、噛み砕いて答えてあげましたが・・・


納得していない様子でしたが

その後、無事に会議は終了しましたが、
本質的なことが隠されているなと感じました



最近、クライアントの社長さん達と話していると、店長の質が下がっていると
以前に比べると非常に稚拙になってきているという感想を
多く聞くようになってきております



このような傾向を感じる、いくつかの原因があると思います


1つは、若いスタッフたちが子供のころから受けてきた教育システムが
根本的に教える立場のスタッフと全く違う点にあると思います

教える手法を変えないと、今の30代未満の若いスタッフには有効ではない
といえます

2つ目は、責任感と倫理観、アイデンティティが全く違うということ

大切なことと守らなければならないこと、
個人の成長をどのように考えているのかという
基本的ともいえる基準が
ブレている、もしくはほぼ見当たらない

3つ目は、権利の主張はするが義務をないがしろにする傾向が強く
自分を被害者のように過敏に感じてしまう傾向が強い

単純に現状確認をしているだけでも、自分に非があるように感じてしまい、
過剰反応してしまう

挙句には、自己防衛の結果自分の権利を主張し、
自分なりに頑張っている事を理解してくれと嘆願する

結果よりもプロセスを重要視してくれと

4つ目は、楽しさの共有が出来ない

楽しさは、個人の感性であり、共有できないと思っているようである

そのため、楽しさの本質を理解しないので、
自身の成長や業務の達成感を感じられない

したがって、アルバイトの成長のサポートもしない
結果が出なくとも、個人の能力の問題であり、少なくとも自分は彼らに教えた
出来ないの彼らの問題、自分の能力とは無関係であると


心当たりのある経営者の方も多いはずと思います


いくつかは、システムで改善が可能です

スタッフ教育のシステムを作り変えることにより表面上は改善できます

しかし、個人のアイデンティティだけは、システムでは改善できません

これは、時間をかけ子供から大人へと成長させてあげるだけの
覚悟を経営者側が持たないとできないことです


もっとも、それは会社のやることではなく、店長自身の問題であると
切り捨てることもできます

しかし、今現在そのようなアイデンティティを持ち合わせた店長が
トップの店舗は非常に多くの問題を内包していると
容易に想像できます


表面上は見えないことでも、危険なことと思います



店長教育は人材教育の中でも最も重要なポイントです

店長が変わっただけで業績が左右することは、日常茶飯事です

次回はスタッフ教育、とりわけ店長教育に関してお話しましょう



その前に、必ず守らなければならない成功法則として
心に強く認識する必要があるのは

「業務に人材を充てること 決して人材に業務をはめ込まない」



人材に業務をはめ込むと、高い確率で失敗します
過去には私も失敗の経験があります

私は、学びの機会ととらえていたので、大きな問題にはなりませんでしたが

絶対の成功法則です
能力の無い人材を重要なポジションには配置しないようにすること

非情になり、切り捨てるぐらいの覚悟が必要になります

経営者なら覚えておくべきことと思います

次回はそのあたりのことも、おいおいとお話します
2011年04月18日(月) No.56 (クレドの動き)

No. PASS

top
top
produced by 二子玉くん