店長が言い出したとんでもないこと


現在進行中案件の公開第2段です

焼肉屋の社長と何度か打ち合わせを重ねていた時のことです
メニューを変えたい旨の協議をしていた時に 突然 

「深夜営業を始めようと思うんだけどさぁ どうお思う?」と、


質問の唐突さに頭を切り替えつつ、発言の意図を確認し、同時に危険性と可能性を、売上とコストの関係をレクチャーしました


私が一番気になったのは、その案は誰の発案で、社長は本当に実行したいと思っているのかという点でした

その点について確認をしたところ、発案者は店長であるとのこと
なぜ、深夜営業をしたいと社長に進言したのかというと


現在アルバイトで来ている韓国籍の女性が、ガールズバーでアルバイトをしており、そこのお店のお客さんを引っ張ってこれるんじゃないか

自分たちも店が終わった後に遊びに行くのはそういうたぐいの店になるので、ここも女の子のサ-ビスをする店にすればお客を呼べると

料理も大した物を出すこともなく高い金額が取れ
しかも、深夜営業で時給アップになるので、女の子たちにもたくさん給料を払えるから・・・


というものでした


あきれてものが言えないとはこのことで、心底あきれ果てていたところ、

「やってみようかなぁと思うんだけどさぁ やっぱ危険かなぁ?」と

当然、危険性を伝え、場合によっては経営者に処罰が下る場合があることを伝え方向修正をしましたが、


問題の本質は深夜営業云々ではなく、冷静に一考すれば即座に分かるようなことでも、導入を真剣に検討してしまう社長の心理状態に本質があると伝えました

元々、現在の店長は昨年の9月より入社したそうです
それ以前にいた店長と社長の関係もうまくいっておらず、切り替えるつもりで、入社をさせたそうです

現在の店長は在日3世の方で韓国料理に詳しい様子でしたので、売上を上げるために多少韓国料理も入れてみてはどうかと、アドバイスをされ入社させたそうです

実は、問題の本質はここにあります

先代の店長との関係がうまくいっていない状況を回避するために、耳触りのよい言葉を投げかけてくる人物を入社させるパターンはこの業界ではよくあります

しかし、このパターンでうまくいくことは稀です


本質的な原因はスタッフとの関わり方と、業務と人材を別個に考えられないことにあります

人材に業務をはめるのか、業務に人材をあてがうのか
似ていますが、その結果は全く違ったものになリます

業務分解をし、その業務をこなすためにはどのようなスキルと経験、人物的な要素が必要なのか
それらを兼ね備えているのは、現行スタッフにはいるのか
いないようであれば時間をかけて育成するのか、もしくは外部からの導入を考えるのかを検討することが正しいやり方です

今いるスタッフや知り合いの中で、ある業務に就けさせるとしたら・・・
と考えて、スキルも人格的にも未熟な状況で専任すると組織は崩壊します

事実、現在崩壊の危機です


現在の店長は素晴らしい特性も持ち合わせておりますが、いかんせん店長としての考え方とスキルが決定的に不足しております

持ち合わせている経験とスキルを確認しながら毎回レクチャーをしておりますが、非常に強いマインドブロックが掛ってており、
一歩進むのに三歩必要な状況
すなわち、三歩進んで二歩は確実に後退しております

少しずつでも前進をしてくれていれば良いのですが、常に何かに抵抗をしており、本人も困惑している様子です



社長とは今後の人選を考えると当然店長一人では荷が重すぎるので、調理ができる人材を入社させましょうと協議しておりましたが、

「募集してもいい人材は来ないよ 来ても酷いのばかりだからさ」 と、

心理的にやられちゃっておりました

「では、社長もし募集して素晴らしいスタッフが来たらどうしますか?」
「来るも来ないも可能性は五分五分です 来たらどうしますか?」
「社長が全く面接の時間もとれないこの現状で応募が来たらどうしますか?」

すると社長は面接をどうしようか、誰にやってもらおうかと真剣に考え出しました



実はこの方法は、人材募集で成功させるための効果的な方法です

ちなみに私は人材募集で苦労をしたことがありません

この方法はメンターから教わった方法で、たまたま同じようなことを私も実行していたのですぐに理解できました


募集しても応募が来ないと考えていたら応募自体がありません
良い人材が来ないと思っていたら優秀な人材は来ません


理由は、来ないことを前提に広告を掲載するから
来ない状況を引き寄せます



どうやって面接の時間を捻出しようか、応募の対応は誰がどのようにやろうか予想以上に優秀な人が来た場合のギャラはどこまで大丈夫かと
優秀な人材が来ることを前提に準備すると必ず応募が来ます

しかも、欲しい人材の特性を紙に書き出すとさらに効果的です

必要なスキルと人物像・年齢・性別・国籍・経歴などを書き出します

嘘だと思っても真剣に行ってください
必ず、来ますから

余談ですが、ちなみに同じ様な方法でタクシーも呼べます



その後どうなったかと申しますと

この方法を伝授し、いくつかの人材募集の会社にオファーを投げかけたところ
すぐに、数名の応募がありました



実は、昨日も面接に立ち会ってきました
素晴らしい特性をお持ちの方でした

これからの店舗の方向性を考えると、まさしく素晴らしい経歴と能力をお持ちの方でした
強く入社をお願いしたところ、その場で一度お店を見てみたいということになり店舗に案内しました

良い結果になることを強く念じております



深夜営業の件に話を戻しましょう

結果的に深夜営業の案は残しております

しかし、内容は全く別のものであり、導入時期も5月下旬以降に設定しております
しかも、それまでに必要な数字が確保できていれば導入は見送ることとしました

個人的には深夜営業はお勧めしていないので、段階的処置を施しておりますが
時期を見て中止にしようと考えております

最近では、社長も深夜営業の件は一切話に出さなくなりました
波風立てることなくすんなりと収まるようになりそうですね


毎週定例会を実行しておりますが、問題の根が深く丁寧に解決をしている最中です

深夜営業の件で店長に確認したときに、気付いたことがありました
それは、もしかしたらかねてからの店長像と、現在の飲食店の店長像が変わってきているのではないか

予想以上に店長像がぶれているのでないかということです




次回はこれから求められる店長像について公開したいと思います


2011年03月11日(金) No.55 (クレドの動き)

No. PASS

top
top
produced by 二子玉くん