組織で闘う、組織で勝つ!


チームワークの大切さは、
今更語ることでもないほど大切なことですが
さて、あなたは本質を理解されて、
組織運営をされているでしょうか?

このチームワークの本質を理解せずに、
会社を運営している経営者は、
実に多い気がします。

先日もある方とお話しをさせていただきましたが、
これからの組織運営のあり方を模索なさっていました。

彼の会社は起業して20年ほど経過しますが、
いわゆる縦の連動によって成り立っている組織で、
恐らく現代の飲食業界では最も一般的な組織形態と思います。

トップダウン型の情報伝達で、
ボトムアップはほぼ見られなく、
情報共有も限定的で、離職率は低くなく、
常にストレスが蔓延している状態です。

業績はそこそこいいのですが、
利益率は芳しくありませんでした。


社会の一端を担っている外食企業は今後、
どのような形にならなければ、
業績を残すことが出来ないのか、
社会に貢献するために、
自分の組織をどのように変革させれば良いのか、
優秀な人材を雇用する、離職率を減らす、生きがいを提供するなど、
組織を構成する一人一人を大切に出来るのか、
それこそが、早急に取り組まなければならないテーマだと思います。

私は普段からサポートさせて頂いているクライアントに、
チームワークの大切さと、具体的な運営方法を強くお伝えしております。


店長をはじめ幹部の方々に、
チームワークに関しての質問をさせていただきますが、
正しくご理解出来ていないと感じてしまいます。

そもそもチームワークとは?と、質問すると、
ほとんどの方が管理型組織の説明をします。

効率と結果、統率と管理、
上下関係を基準とした情報管理のお話しをされます。

何度も同様の質問をさせて頂いておりますが、
社歴が長い組織ほどこの傾向は強い気がします。

統率と管理を主題に組織運営を考えると、
管理型組織運営を導入しなければならないと考えてしまうのは理解出来ます。

しかし、この手法を長い期間採用してきた結果、
副作用として業績の低迷を招き、スタッフは疲弊し、
人材不足を招き離職率が増加し、
夢の見れない業界になってしまいました。

チームワークの本質は、構成する個人の能力を最大限に引き出し、
個人の能力以上の成果を達成することを目的に組織運営することです。

チームワークと言う言葉を聞くと感覚的な意味合いは、
組織の意思を優先し個人を押し殺して仲良く協力して結果を共有し、
責任分担の名の元、責任の所在を不明にするという感じが見て取れます。

どうも、子供のころから仲良くするということが、
日本社会の磯をなしているので、
チームワークと言うことを、積極的な組織運営と言うよりは、
ただ、チームの輪を保つ方法と理解しているように思います。

チームワークとは、文字通り組織で闘うという意味です。

個人の能力を最大限に引き出し、望む成果を勝ち取る為に、
組織で闘い、組織で勝つことをさします。

組織で勝つ上でチームワークが大切な理由は、
個人の力だけでは成し得ない成果を成し遂げるためです。

各個人の能力を結集することで、
最高のパフォーマンスを組織として発揮するだけではなく、
大きな社会貢献も果たすことが出来ます。

では、良い組織とはどのようものでしょう。

それは、先ずチームの目標が明確であり、
チームの目標と各個人の目的が連動されている状態であり、
目標を達成するために効率よく作業を行い、
望む結果を達成し、各個人の満足度が高い組織です。

常に情報共有を行い、報・連・相が活発に効果的に行われ、
相互理解と相互援助がなされる必要が有ります。

この部分が縦型の管理を基礎としてきた管理型運営と、
最も大きな差であると言えます

経営者の方から聞くお話しに、
「下からの意見が上がってこない、
幹部スタッフは忠実に仕事をしてはくれるが、
自らが考えて提案してくることはない」と、
残念なことに頻繁に伺います。

あなたの組織ではいかがでしょうか?
同様の悩みや現象をお持ちでしょうか?


もしそうであるならば、
組織で闘う、組織で勝つということを、
本気で考えるべきタイミングかもしれません。


では、具体的に何を行えば良いのかを解説していきたいと思います。

1 チームの目標設定

望む結果を手にするためには、
チームとしての明確な目標を設定する必要があります。

いわゆる、ゴールを設定することです。
先だってお伝えした、クレドマネジメントシートを作成すると、
会社のゴールは明確にできますが、
各店舗レベルで更に細かく目標を設定してきます。

目標達成の具体的に日時を明記し、
月商と利益率と利益額を明確にし、
目標達成された段階で、
スタッフ全員はどのような感情を共有し、
どのような貢献を社会に行うのかを、
言葉にして、文字にします。

言葉にするとは、関係者全員で協議するということです。
誰か一部の人が決めたことを、組織の構成メンバーに伝えるのではなく、
積極的に目標設定の段階から参加して頂くことが大事です。

そこで出てきた答えを共有するために、文字にして残します。

正しい手順で目標設定が出来ないと、
目標が達成される確率は下がってきてしまいますので、
この段階は非常に大切なプロセスです。

多くはこの段階を間違えてしまい、
スタッフの多くは会社が勝手に決めたこと、
自分には関係が無いと感じてしまい、
残念ながら非協力的になってしまいます。


もう一つ大事なことをお伝えします。

月商や利益額を決める際に、必ず期限を設定してください。
期限の設定は、月末日よりも前倒しすることをおすすめします。
これは、脳は怠けるようにプログラミングされていると、
先日のブログでもご紹介しましたが、
時間軸は前倒しして決めてください。


今月の26日の営業終了後に達成する!とか、
28日までに達成されているなどと、明記してください。


2 個人の目的設定

目標が設定されたら、次に各個人の目的を決めていただきます。
店舗で設定れた目標が達成するための、個人ベースの目的を決めます。

目標の月商を達成するために、
あなたは何を目的に日々の業務当たりますか?
と言う点を明確にしていただきます。

お客様に奉仕をして自己イメージを高めるため、
他のスタッフをサポートし、自己肯定感を満たすため、
お客様の笑顔を引き出し、元気になっていただくため、
時給アップを勝ち取り、新しいバッグを買うため!

もう、どんなことでもOKです!
何故、目標を達成しなければならないのか、
目標が達成されるために、どのような経験をするのか、
何を手にするのかなどを明確にしていただきます。

以前お手伝いをさせて頂いたクライアントに、
決算報告会にお招き頂いたことがありました。

決算内容は納得のいく成果であり、
働いているスタッフもイキイキとしておりました。

がしかし、社長の心の中には大きな闇が潜んでおりました。
業績は素晴らしいのですが、新店を出店したことにより、
対前年比をクリアしている状態で、既存店の平均は93%でした。

何故、既存店は望む結果が出せないのかを、
決算報告会を見ていて気付きました。

このクライアントの企業には目標はありましたが、
目的がありませんでした。


年商と利益率と利益額を目標にしてはいましたが、
何故それを実現しなければならないかの、
明確な目的がありませんでした。

そのお店で働く個人的な目的もありませんでした。

なので、既存店のスタッフは少しずつモチベーションが低下し、
離客が増加し、客単価の低下も招いておりました。

幹部スタッフもそうですが、
現場の最前線で闘っているスタッフは特に、
明確な目的を設定させてあげなければ、
パフォーマンスは上がりません。

ですから、目標は会社サイドが提示しますが、
目的は目標と連動した形で個人ごとに設定する必要が有ります。


私はこれを目的に働くと決めさせてあげることが、
非常に大事になります。


目的さえ明確であれば離職率も低下します、
イキイキと働くスタッフも増えてきます、
お店に活気も溢れてきます。

いいことづくめです!

今日は最も大事な目標と目的の設定方法のお話しまでにしておきます。

明日のブログで続きをお伝えさせていただきます。




確実な価値と、豊かな成果のために
2018年10月09日(火) No.276 (成功法則)

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